インテリアデザインと外部空間 |
1995年の1月12日、
ランドスケープデザイン塾大阪(開催地:神戸宝塚)の初日の授業だった。
ガーデンブームの先駆けとなるガーデンデザインを学ぶため、
当時広島にいた私は、この塾へ広島から神戸まで通い、
「では、また来週ね!」と別れたその数日後、震災が起こったのだ・・。
1995 01 17 この日を迎えると、人それぞれに思いが・・、
私の場合は、それに加え、家づくりの原点に帰る日でもあるのです。
当時、住宅の設計やインテリアコーディネーターのアシスタントをしていて、
仕事をする中で、家の中と外(庭)とは、同じ生活する空間だから、
同時に考えないといけないんじゃないかと、強く感じていた頃。
まず家を設計し、庭は後で。が、住宅業界の一般的な考え方だったから。
家は洋風なのに、どこかしら和風な塀(いわゆる外構、エクステリアデザイン)。
家の中と外観デザインがバラバラだったり、
おしゃれなリビングなのに、窓から洗濯物が見えていたり、
できれば、見たくないものは、見えない工夫があったらな・・、とか。
せっかく木があるのなら、窓から見えたら素敵なのにな・・、とか。
黙ってられない性分なので(若気のいたりともいう)
アシスタントの分際で、
日々感じたことは、設計士と話しながら、
少し設計を変更したりしていた、生意気にもね。
田舎で育った私にとって、
部屋の中(インテリア)と部屋から見える外の風景はいつもワンセット。
ぼーっと、窓から木々や空や夕日を見て育ったから、切り離せない事。
その後、東京へ移り、ガーデンデザイン事務所で働き、2級建築士もとり、
インテリアコーディネーターとして、独立。
主に新築やリフォームでの、外装・内装材・キッチンなどの設備関係を選び、
照明配灯の計画、カーテンや家具などインテリア全般をデザインし、
設計士と共にお客様の住みやすい家づくり、ライフスタイルに合った家づくりを
インテリアの観点からサポートしている。
外の空間(東京であればベランダなど)と部屋をどうつなげるのか、
外の風景を取り込むのか取り込まないのか・・、によっても、
窓の位置・家具のレイアウトが変わってくる。
家具のレイアウトが変われば、それに伴う照明(光)の計画が変わる。
住みての内面・哲学を掘り下げる、実に根気のいる作業だ。
私は、
外を意識して、インテリアをデザインする。
外の空間を楽しみたい人には、外部・内部を住空間としてデザインする。
外の風景を取り入れたい人には、
うまく取り入れられるように、カーテンのデザインを考える。
見たくない風景は、隠し、インテリアを整える。
時には、家の外観デザインもするし、庭のデザインまで関わる。
住まいは、トータルデザインで、そこに住む人を表すと思っているから。
私は、「インテリアコーディネーターであり、
住空間をデザインするゼネラリスト家づくりコーディネーター」だと。
ぶれない。
今日は、その思いを強くする日でもあります。
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